巧妙
旦那は私に、外で働かないように圧力をかけていた。
「圧力をかけていた」というところがポイントで
「働くな」とは言わない。
「家にいてほしい」っていう言い方をする。
働かずに家にいることを私に判断させるために。
そしてそれは、私が自由に使えるお金をなくすことでもあった。
旦那は、通帳も印鑑もキャッシュカードもすべて私に管理をさせていたから
一見、私が好き放題使えるように見える状態。
でも実際は、旦那は仕事柄立て替え払いをすることがあり、
それをクレジットカードで支払う。
その引き落としは月収の三分の一。
さらに、携帯代や光熱費、ローンなどの引き落としもあるので、
現金払いの習い事の月謝分、食費を引き出したら、ほとんど残らない。
(ちなみに、立て替え払いした分は会社から現金で支払われるが、
旦那はそれを自分のおこづいにしていた)
パートに出たいと思っても、「家にいてほしい」の呪縛で
それも出来ず・・・
長女が生まれた後に始めたデータ入力の内職はずっと続けていたけど
そのわずかな収入も生活費に消えることがほとんど。
食材や消耗品、子どもの服とかは自由に買っていたから、
そういう意味では「好き放題」。
通帳を私に託すことで、私に家のお金を全てやりくりさせているように見せかけ、
実際に私がやりくりするお金は、生活必需品のみ。
好き放題使っているのは、自由にクレジットカードを使い、会社から現金で渡される立て替え分、報奨金なども手にする旦那の方だった。